もっと楽しく元気になる食べものとかの話

人生がもっと楽になる。身体を作る食べ物のこと、栄養のこと、早く知りたかったこと、シェアしていきます。

肥満は炎症

リバウンドなし?

京王線の渋谷駅構内にある、映像の広告はたいてい美容整形外科系です。

柱という柱に同じ映像が流れるので、結構インパクトがあります。

そして今のキャッチコピーは、「であれば、脂肪細胞の数を減らせば、リバウンドなし」

 

それって大丈夫なのかしら?!

 

太る=脂肪細胞が肥大化することで、これを小さくしても、またすぐ大きくなってしまうのでリバウンドが起こる、「であれば、脂肪細胞そのものの数を減らしてしまえば、例え一つ一つの脂肪細胞が肥大化してもリバウンドはなく、見た目はスリム」というコンセプトです。

その方法はざっくり言うと、脂肪細胞は他の細胞と比べて低温に弱いので、皮膚の上からちょうど良い温度で冷却して脂肪細胞を凍死させ、死んだ細胞はそのうち自然と排出される。と言うもののようです。米国をはじめ世界各国で使われていて、安全性が高いものだそうです。

 

これは技術的にも皮下脂肪限定ですし、一見問題はなさそうですが。

でも、ほんとーに良いのかなあ⁈

 

脂肪は不要?

脂肪って、ほんとになければ良いのにと思います。タプタプの二の腕、ぼよんぼよんのお尻、パツパツの太もも、簡単に取れたらどんなに良いか。

 

でも、そもそも、身体になくていい組織なんてないはず。

先天的に身体に脂肪のない脂肪萎縮性糖尿病という病気があるそうです。この場合はたいてい30歳まで生きられないそうです。

 

食事をした時、血中の糖が増えてくると、インスリンいうホルモン

が働いて、細胞に糖を取り込みます。過剰な糖は中性脂肪に形を変え、脂肪細胞に蓄えられます。そして食べられない時に備えます。

この時、貯蔵庫である脂肪細胞がなかったら、糖を取り込むことができず、血糖値が下がらず、糖尿病になってしまいます。

 

肥大化脂肪細胞

脂肪細胞は、脂肪を取り込んで肥大化していくと言っても、どこまでも大きくれるわけではなく、一定の大きさに達した脂肪細胞は肥大化脂肪細胞と言って、「もう無理です」と、インスリンに応答しなくなります。

つまり、「糖がたくさんあるから脂肪作ったよ、よろしく~」と言われても、もう取り込んでくれないのです。

また、脂肪細胞は単なる貯蔵庫ではなく、様々な情報を発信しています。

肥大化した脂肪細胞からは「炎症が起こっていますよ~」という情報を伝える物質がバンバン出ます。この情報を受け取った周辺の脂肪細胞がみんな「これ以上蓄えられません」と言うようになってしまうらしいのです。(=インスリン抵抗性)

また別の情報が肝臓にも働きかけ、脂肪の燃焼も阻害します。これによって脂肪肝が形成されます。肝臓は栄養素の代謝、解毒、その他いつも大忙しの重要な臓器で、そこが脂肪肝で邪魔をされるといろいろな病気を引き起こします。

 

つまり、そもそも脂肪細胞は身体に必要だし、脂肪細胞を肥大化させないことがすごく大事なのです。小型の脂肪細胞はインスリンに対して応答が良くて、「良い脂肪」なのです。

 

脂肪には大きく「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があるわけですが、主に小型で良い脂肪細胞は皮下脂肪に多く、肥大化した悪い脂肪細胞は内臓脂肪に多いそうです。

 

その、どちらかと言うと「良い」皮下脂肪の数を減らして、もう数が少ないから大きくなっても大丈夫。と、相変わらず過剰に食べ、消費エネルギーを上げることもしないでいると、どうなってしまうんだろう?

余ったエネルギーは知らない間にとりあえず内臓脂肪に行くのではないのでしょうか?

内臓脂肪は、「悪い脂肪細胞」です。

それまで自力で脂肪を減らさなかった人が、この施術を機に食事と運動習慣を一変させるなんてことはなさそう。。。

 

その後どうなっていくのか?

もちろん厚生労働省も認可しているので、実は問題ないのかもしれません。

 

でもファイナルアンサーはきっと「運動」ではないかと思います。

私もちゃんと動いて、運を動かそう~

超簡単なアンチエイジング術

良性発作性頭位めまい症

少し前の話になりますが、風邪を引いた時から、起床時にクラっとめまいがするようになりました。頭を動かすとクラっとします。下をのぞき込むような動きをしたりしてもクラっとします。

調べてみたら、「良性発作性頭位めまい症」というのに症状がドンピシャでした。

 

ホームページでその症状を詳しく説明していたクリニックが割と近くだったので、行ってきました。

 果たして、3分もせずに診断がつき、やはりそれでした。

どんなものか、ざっくり説明すると、耳の一番奥にある内耳にあって、平衡感覚(バランス)の情報を電気信号に変えて脳に送るお仕事をしている「三半規管」の誤作動です。

動いていないのに、「動いている」という信号が送られると、目や筋肉からの信号が一致しないために「めまい」が起こるのです。

三半規管の根っこらへんには「卵形嚢(らんけいのう)」という、垂直方向を感知する器官があって、この中に炭酸カルシウムでできた耳石(じせき)があって、頭の傾きに応じて耳石が動くと、「傾いている」という信号が脳に送られます。耳石は常に代謝していて、はがれた細かいカスが卵形嚢に溜まっていく(浮遊耳石)。

これが何かの拍子に三半規管の中に入り込んでしまうと、三半規管内のリンパ液の流れが誘発されて実際には動いていないのに、内耳から「動いている」という誤った信号が脳に送られてしまうということだそうです。

 めまいで外来を受診する人の60%がこの「良性発作性頭位めまい症」だそうです。

 剝がれてしまった耳石のカスを取り除くことはできないし、これを溶かそうとしたら骨まで溶けてしまうので、薬もないのだそうです。

 とは言え、このめまいは良性というだけあって、さほど心配しなくても良いようです。

そして、寝返りなどの運動で訓練することで症状が軽減でき、「踵落とし運動」で予防もできるそうです。

 

踵落とし運動

これが、調べてみたらすごかったんです。

 以前「ためしてガッテン」でも紹介されていたので、新しくもないのですが、その時はなんとなくスルーしていました。

身体をまっすぐ伸ばして両足つま先立ちして3秒キープしてから一気にトンっと踵を床に落とします。骨に体重と動きによる加速度をかけた負荷を加えて、身体全体の骨に効率よく刺激を加えるようにします。これを1日30回以上目標にすると良いそうです。

 この刺激よって、新しく骨を作る骨芽細胞が増え、この細胞の働きによって「オステオカルシン」というホルモンを作るタイミングが早まるそうです。

「オステオカルシン」は、インスリンの分泌と感受性をうながし、インスリンは、骨芽細胞内のインスリン受容体を介して破骨細胞の骨吸収を活発させる。“

つまり、イメージとしては、骨が溶けるよりも作られる方が進む。

耳石が剥がれ落ちるのも抑制する。というメカニズムだそうです。

 

しかも、この運動の効果はそれだけではないのです。ざっと見ただけで、一石六鳥!?

 

 その① 血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防する!

その② 記憶力と認知機能を改善!

その③ 筋肉量を増やす!

その④ 脂肪燃焼を活性化!

その⑤ 活性酸素の産生を抑制し、免疫を上げる!

その⑥ しなやかな血管を作る。

 

他にもまだ出てきましたが、このくらいで。

 こんな簡単な運動で、まさに、アンチエンジング。タダですよ!

も~どれも欲しくないですか⁈

 耳鼻科の先生は少年のようにスリムで若々しい女性でしたが、私と同い年でした。「なんか親近感がわくわ~」なんておっしゃってくださって、私は「こんなに若若しい人もいるのだ~」と嬉しくなりました。

 実は、先生も1年前にこのめまいになってしまったのだとか!しかも糖尿病も発病。

そして、毎日毎日ジャンプ、踵落とし運動を続けていて、そのせいで若くいられているのではないか?と言っていました。実際、30代と言われても信じられるくらいの若さでした。

 サバッサバな先生で、「絶対治りますよ~」「このめまいの対策をとることで骨粗しょう症の対策にもなるし、(このめまいに)なって良かったって後で思いますよ!」なんて言われて、私もとても明るい気持ちになりました。患者を明るい気持ちにさせる先生って最高ですよね

 もちろん、私もこの日から毎日続けています。(後に縄跳びに変更しました)

炎症を抑える油脂の摂り方

必須脂肪酸ってなに?

 人の身体には脂肪が必須です。身体を作っている一つ一つの細胞の膜も脂肪を材料に作られます。中でも、体内で合成できない、つまり必ず絶対食べないとダメですよという種類の脂肪酸を「必須脂肪酸」と言い、その代表がαリノレン酸(ω6)と、リノール酸(ω3)です。

 そして、このω6系と呼ばれる脂肪酸と、ω3系と呼ばれる脂肪酸割合がとても重要です。ごくごく簡単に言うと、ω6は炎症を起こす物質の上流にあるもの、ω3は炎症を収束させる物質の上流にあるものだからです。

炎症を起こすことも収束させることも身体にとっては必要です。適度な炎症は、身体を本来の状態に戻すために起こっているからです。でも、起こす方ばかりが強いと、炎症が終わらずに身体を傷つけ、炎症体質になってしまいます。

何かと皮膚がトラブルを起こす人は、この辺を改善してみると良いかもしれません。

 

旧石器時代には、人が摂取するω6:ω3は1:1くらいだったそうですが、現代の西洋食では、10~25:1なのだそうです。無意識のうちにです。

ω6系脂肪酸から作られるアラキドン酸と、ω3系脂肪酸から作られるEPAの血中の比は3:1くらいが良好と言われているので、かなり意識しないとω6過多になってしまいます。

 

どんな油に含まれるの?

 ω6系脂肪酸を多く含む油は大豆油、コーン油、ごま油、紅花油、ヒマワリ油など。

ω3系脂肪酸を多く含む油はえごま油、亜麻仁油、しその実油、魚油など。

揚げ物や外食が好きであれば、圧倒的にω6が多くなってしまうのは、避けられませんね。

 

日本で多く流通している油の一つがキャノーラオイルです。とても安価ですし、揚げ物をするときにはほとんどの人がこちらを使っているのではないでしょうか。

キャノーラオイルの脂肪酸組成は、一番多いのはω9系のオレイン酸なので、まあまあいいんじゃないか?と思いますよね。

ですが、残念ながら安価なキャノーラオイルは遺伝子組み換えの菜種が使われており、微量有害物質が多いと言われています。

 

避けたい油その1「トランス脂肪酸

もともと常温で液体の不飽和脂肪酸からなるオイルに水素を添加して、常温で固体または半固体となるような加工をした油、つまりマーガリンやショートニングのことです。

これらが全てトランス脂肪酸ということではありません。

脂肪酸の鎖のように繋がっている炭素はそれぞれ4本の手を持っています。4本のうち2本は、炭素同士で結合して鎖状になっています。残りの2本が水素と結合して埋まっているのが飽和脂肪酸です。水素がくっついていないと、余った手も炭素同士の結合に使われ、つまり2重結合になっています。これが不飽和脂肪酸です。2重結合が多いと、流動性が高く、サラサラしています。

この不飽和脂肪酸の手が余っているところに水素をくっつけると、流動性が少なくなり硬化するわけですが、完全に飽和脂肪酸になった場合にはトランス脂肪酸はできませんが、物性を調節するために部分的に水素添加した場合には、一部が構造的にもともと自然界にはない「トランス型」という形になってしまうのです。自然界にも僅かにはトランス型が存在するそうですが、本来は「シス型」です。

 

このトランス脂肪酸は二重結合なのに流動性に乏しく、細胞膜の構成成分となった時には膜が硬くなるので、脳神経細胞の機能低下によって、アルツハイマー病のリスクが高まったり、赤血球膜の流動性が低下して、冠動脈疾患のリスクが高まるという報告がされています。

最近は、トランス脂肪酸がごくわずかしかできないような水素添加の技術があると聞きましたが、その場合は必然的に飽和脂肪酸の割合が増えるようです。

以前パン屋をしていた時に、問屋さんに紹介された業務用の「トランスフリーショートニング」の原材料はパームオイルでした。

パームオイルも世界的にとてもよく使われている「植物油脂」で、スナック菓子の揚げ油などにも使われていますが、いろいろと問題があるようです。

どのみちマーガリンやショートニングを含む食べ物は嗜好品として、食べ過ぎない方が良さそうです。

ただ、別の記事でも書きましたが、私の両親はもう50年以上、毎朝マーガリンを塗ったトーストを食べており、80歳を越えましたが全く元気です。全体的な食事の内容や、生活習慣が重要で、できればトランス脂肪酸は控えめにするという感じが良いのかなと思います。

残念ながら、全て避けなければ!と思うと、かなり窮屈な食生活になりそうです。

 

日本以外の諸外国は、トランス脂肪酸を禁止する方向が主流のようですが、代わりに何を使っているのか?とても疑問です。
今さら、これまでマーガリンやショートニングを使っていたところを全てバターにするのは無理でしょうし。

先日LAに住む兄に、食べているマーガリンの原材料を見せてもらいました。

「水、大豆油、パーム油、パーム核油、塩、レシチン、天然香料、酢、ビタミンA、パルミチン酸、βーカロチン」でした。

どのみち、嗜好品としてほどほどにした方が良さそうです。

避けたい油その2「酸化した油」

常温で液体の油、つまり不飽和脂肪酸からなる油は身体に良いというイメージがありますが、不飽和=酸化しやすいということでもあり、高温にすることや、温かいところ、直射日光に当たるところに放置することで酸化します。

多価不飽和脂肪酸由来の過酸化脂質が分解してできるアルデヒドは、細胞毒性があります。

何度も繰り返し使っているような、質の悪い油を使った揚げ物を食べると胸やけしたりしませんか?

しない人は胃腸が丈夫なのかもしれませんが、私はかなり引きずります。

アトピー体質の長女が小さい頃、某テーマパークでランチにフライセットを食べたのですが、食後、ばーっといつもの場所に湿疹が出て痒みが出たことがありました。

やはり弱いところがある人はすぐに反応が出ますね。

 

油を使った高温調理は、あまり頻繁には食べない方が身体には優しいです。

炒め物には一価不飽和脂肪酸オレイン酸の多いオリーブ油や、圧搾の米油、ココナツオイルがお薦めです。

もちろん油の保管方法も重要ですね。

 

結局どうしたらいいの?

正直、油はこだわるときりがありません。こだわるほどにお値段も非現実的なものになっていきます。

そもそも、油は植物にとって、とても大切な種やら実を絞って、ものによってはさらに精製して作られたもので、そういう意味では食品というよりはサプリメントに近いという考えもあります。

質の良いものを大切に使う。というスタンスを忘れてはいけないのかなと思います。

良い悪いを理解したうえで食の楽しさと、健康と予算とバランスを取り、自分なりの選択をしていくのが良いと思います。

 

今のところの我が家の選択は、

  • お肉とお魚(ただし小さいサイズのモノ)を代りばんこに食べる。
  • 揚げ物は年に数回にとどめる。
  • 炒め物は、オリーブオイル、ココナツオイル(無臭)、ごま油のどれかを料理に合わせて使う。
  • アマニ油または、えごま油を冷蔵庫に常備して、生でちょいちょい使う。

 

といった感じです。油に気を付けたら明らかに体調が良いのが分かる。というものでもないので、ついつい安いものを買いたくなってしまいますが、質の良いオイルは美味しいですよね。何事もほどほどに。気をつけていきたいです。

アトピー改善のためにやったこと

アトピー性皮膚炎とは?

長女は3歳の頃から右手にアトピー性皮膚炎があります。

 

アトピー性皮膚炎とは」と調べると

 アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す痒みある湿疹を主病変とする疾患である。 多くの場合はアトピー素因を持つ。アトピー素因とは、気管支喘息アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数を自分自身や家族がもっている、またはIgE抗体を産生しやすい体質である。

 

原因は

皮膚のバリア機能の低下やアトピー素因(体質)をはじめ多くの要因が関連し発症する。

 

つまり、よくわからないということですよね。

疾患そのものを完治させうる治療法はないため、治療の最終目標(ゴール)は、症状がないか、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持することである 

 

とされているので、ほぼ達成できているのかなと思います。ただ、8年近く付き合ってきて、これは疾患と言うよりは体質で、例えば「太りやすいをどうコントロールして太り過ぎないようにするか?」みたいなことに近いように感じています。

 

治ることのない対症療法

 もちろん当初から皮膚科には通っていました。

とても信頼している皮膚科のおじいちゃん先生で、家族全員ちょいちょいお世話になっています。診断は的確で、素人相手に難しい話を延々と説明してくれます。私は好きだけど、そういうのが苦手な人は2度と来ないんだろうなあと思います。

 その先生もアトピーに関しては、あくまで対症療法です。今でも症状が出た時にはプロトピックなどを出していただいています。

 最初の数年は、ひたすら対症療法を続けていました。

 ですが、治らないのです。治ったと思って薬を辞めるとまた出てくる。いつまでたってもガサガサして痒い。「傷が付くと治らないから掻かないでね」と言ったって、そんなの無理です。痒みがまたストレスになります。

 

きっと、アトピーの子どもを持った全てのお母さんは、「何とかしてあげたい」って思いますよね。それが例え右手指だけだったとしても。

 

そこで、できることは全部やってみよう。と思いました。

原因は分からなくても、悪化する要素をできるだけ減らしていくのです。

 

腸内環境と栄養を整える

なんとなく、腸なんだろうなあと思っていました。腸内環境の重要性を学べば学ぶほど、人はとにかく腸が健康なら健康でいられるのではないか?とさえ思います。

0歳から6歳頃まで、ずっと風邪と中耳炎を繰り返し、ほぼ毎月5日間は抗生物質を飲んでいました。

肺炎で入院したこともあるので、もし抗生物質がない時代に生まれていたら、赤ちゃんのうちに死んでしまう子だったのかもしれません。そう思えば、抗生物質は命の恩人です。

 でも、3歳までに出来上がった腸内環境はずっと変わらない、そこを大きく変えるものの一つが抗生物質と言われています。悪い菌も良い菌もみんな殺してしまうからです。

それを1度や2度ならず、断続的にずっと飲んでいたのですから、腸内環境が脆弱なことは間違いないと思います。それがまた風邪を引きやすい身体を作っていたのではないかと思います。当時はまだそんなことを理解していませんでした。

 実際に長女が6歳の頃、便総合検査をいうものを受けて、腸の状態を検査してもらいました。善玉菌の乳酸菌がとても少ない状態でした。

そこから身体全体を整えるために、乳酸菌や亜鉛、ビタミンCなどのサプリメントを摂り始めました。でも症状は良くなったり悪くなったりでした。

プールに行くと、塩素が刺激となって悪化していました。

 

食事はもともと殆ど家で作っていて、内容は悪くないと思っていたので、その頃は特に変えることはありませんでしたが、何となく、アイスを食べるとひどくなるなあ、とか、小麦を控えると軽くなるなあなどは感じていました。

 そこで、3年生の時に思い切って小麦を除去してみようと思いました。

 遅延性フードアレルギー検査を受ける

 私自身も8年前、副腎疲労に陥った時に、「遅延性フードアレルギー検査」を受け、小麦に強く反応していたことが分かりました。

それまで、うどんや餃子を食べると激しい腹痛を起こしたりしていたのですが、検査を受けるまでそれが小麦によるものだと気が付かなかったのです。

小麦を完全に除去した後に、また試しに食べてみると、内臓がネジくれるような腹痛が起き、これだったのか、と分かりました。

それから小麦が身体に及ぼす影響をいろいろと知り、小麦が娘のアトピーの悪化要因の一つになっていることは十分あり得るなあと思ったのです。

 ただ、小学生は給食を食べています。試しに1か月除去してみる。ということができないのです。給食から除去していただくためには、医師に診断書を書いてもらわなければなりません。

 そこで、栄養療法のクリニックにかかり、栄養療法の血液検査と遅延性フードアレルギー検査をしてもらいました。結果は見事に小麦に強い反応が出ていました。

腸が悪いということは、もっといろんな食品に反応が出るかもしれないと予想していたのですが、強く反応したのは小麦だけでした。

 「遅延型フードアレルギー検査」というのは、即時型アレルギーがIgE抗体によって起こるのに対し、IgG抗体を見ています。遅延型アレルギーというのは、即時型アレルギーのように食べてすぐに反応が出ません。数時間から数日後に出ることもあると言われています。しかも、その反応は人によって様々です。検査で反応が出ても、実際には何ともない場合もあります。

私の場合、皮膚はなんともありませんが、早いときは15分後、遅いときは数時間後に腹痛が始まり、疲労感などが消えるのに3日ほどかかります。

 実はこの検査、日本小児アレルギー学会ではアレルギー検査方法としては認められていません。むしろこの検査によって除去を行うことに対しては注意喚起をしています。米国や欧州のアレルギー学会でも、遅延性フードアレルギー検査(IgG抗体を用いた検査)の診断的有用性を公式に否定しているそうです。

 

ですが、この検査で反応が出たものを除去することによって、体調が良くなり、腸内環境の改善につながったりするのも事実で、原因不明の体調不良に悩まされてきた人にとってはやはり有用なのではないかと思っています。

 

小学校の提出用の書類にも、遅延性アレルギーは選択肢にありません。

ドクターは番外を手書きで作って、小麦を除去できるように書類を書いてくださいました。その他に血液検査の結果を見て、様々なサプリメントを処方されました。

 給食でパンや麺類が出る日は、米粉で作られたものを持たせます。揚げ物などは、学校で除去食を作ってくださいます。本当に頭が下がります。

 そうは言っても、小麦を辞めれば症状が完全に治まるほど簡単でないのがアトピーです。悪化因子の一つにすぎません。症状が出たり出なかったりは続きました。

 

漢方、生活、食事

 並行して漢方のお医者さんにも相談し、長女の体質に合った漢方を出してもらいました。

 シャワーヘッドを塩素除去できるものに変え、お風呂にはエプソムソルトを入れています。(これは自分のためもありますが)

 炎症を起こしにくくするためには、油脂を選ぶこともとても大切です。

詳しくは別記事にしますが、普段の食事で気を付けていることは、揚げ物は極力しない。娘が大好きなので、特別な時だけ(誕生日や大晦日)にしています。

肉と魚をだいたい1日おきに食べています。もちろん野菜、海藻もしっかり食べます。

おやつはおにぎり、焼き鳥、などなど。甘いお菓子ではないものを。幸い、ここは娘の希望とも合致しています。和え物や納豆にちょいちょいアマニ油やえごま油を足しています。

マーガリンやショートニングは避け、バターを使います。炒め物はオリーブ油か無臭のココナツオイルです。

 ほぼ治まる

 そうこうするうちに、気が付けばアトピー症状は消え、きれいな肌が出来ていました。

一時は顔、特に瞼にも症状が出て真っ赤になっていた時もありましたが、すっかりなくなりました。

 その後も、便秘になってしまった時や、強いストレスがありそうな時は指がガサガサして痒みが出ることもあります。ストレスは何よりも身体を痛めつけるということが良く分かります。それでも数日で消えるようになりました。

アトピー症状が出ないようにするためにしていることは、実は現代の生活で「人間の身体に負担になっていること」をしないようにしていることだと思います。

少しくらいの負担ではなんともない。というのが健康なのかもしれません。でも、彼女の手はセンサーのように、身体への負担を教えてくれているように思います。できれば、好きなものを好きなだけ食べさせてあげたいと思いますが、アトピーが出ないように気を付けることは、彼女の身体を守ってることでもあります。

 

次のステップ

 私にとってのゴールは、彼女が自分自身でコントロールできるようになることです。

 娘の不快な状態をなんとかしてあげたいという気持ちと、私が彼女の腸を守れなかったという後悔から、あれこれ試みていますが、あと数年もすれば、親の管理下から少しずつ羽ばたいていきます。

見守りながらも少しずつ彼女の選択に任せられるようにしたいです。

 

ファスティング続き

ファスティング前半から続きます。

 

yummy50.hatenadiary.jp

 

正味4日半のファスティングをしました。

よくあるファスティングはなぜか3日間とか、5日間です。なので少々中途半端な感じになってしまいましたが、お仕事の都合です。

 

もともと3日間のプログラムで申し込んでいたのですが、途中で、「脂肪燃焼に切り替わるのは3日目以降」なんて聞いてしまったり、酵素ドリンクが意外と余裕ある?なんて思ってしまったから。でも、実はこれがいけなかったのかも。

 

月曜日のお昼頃に断食明け儀式ともいうべき「スッキリ大根」を作って食べ始めました。

 

腸に残っていたものがどんどん出て、確かにスッキリしました。

 

ファスティングは2回目です。1回目は半分自己流で後で胃腸の調子が悪くなってしまったので、かなり慎重にやりました。ファスティング後半からはプロバイオティクスや漢方の人参栄養湯を飲んだりしていました。そのせいか、今回は腸は調子が良さそうです。

 

ただ、、、もともと弱い胃がダメでした。

夕食は豆腐、野菜、お味噌汁といったようなものだけをよく噛んで食べましたが、胃が重く、夜中の2時に腹痛で目が覚めてしまいました。それから1時間くらいはのたうっていました。

 

当然翌日はヘロヘロでした。

まだまだ動物性たんぱく質を受け入れられる時期ではないので、回復食2日目も、かなり控えめに、野菜や大豆製品を中心によくよく噛んで食べました。

普段に比べると、摂取カロリーもかなり少なめですが、空腹感はありませんでした。

そして夕食、前日の反省から、かなり控えめに、よーく噛んで食べました。

でもなんとー!また2時ころに腹痛で目が覚め、しばらく苦しみました。

 

そんなこんなで疲れ切ってしまいました。やれやれ。

 

今回の反省は、しばらく胃腸の機能が戻らないので、回復期間もファスティング期間と覚悟して、酵素ドリンクを飲みながら、じっくりじっくり戻す。

 

ファスティングから1週間以上が経ちましたが、実は、体重減っていません!!

そもそも、私は甲状腺機能が若干落ちているので、ますますエコモード運転になってしまったのかもしれません。

それを避けるために、ファスティング中に筋トレも始めたし、軽く走ったりもしていたのですが、エネルギーが足りないとなると、身体は賢くエコモード運転になったのかもしれません。ケトン体モードに上手く切り替わらなかったのかなあ。

 

ちまたでは、ずっと不妊だったのに子供ができた!とか、花粉症が治った!アトピーが治った!などなど、ファスティングは万能。みたいな感じで言われていますが、私はもっと慎重にする必要があったかも。

次回するなら、低血糖がもっと改善してからにしたいと思います。

 

 

守りのファスティング(前半)

ファスティング2日目です。


自分がしているせいか、ファスティングが流行っているような気がします。
アンテナが立っているだけでしょうか?

ファスティングと言っても、人によって目的はいろいろですよね。

一番多いのは、「きれいになるため」でしょうか。


私の目的は、「ミトコンドリア機能を上げるため」です。もちろん、あわよくばキレイになりたいと思っています。

8年前、何をしても取れない疲労感からドクターショッピングを繰り返し、最後にたどり着いた分子栄養学。
不調の根本原因は、ずっと以前からあったのだと思いますが、産後、ハードな仕事を始めたところで限界に達しての副腎疲労という感じでした。

少ーしずつ少しずつ改善してきて、何より精神的に落ち着いたなと思いますが、そう簡単には上がってくれない甲状腺機能と低血糖

今はエネルギー工場のミトコンドリアを元気にすることにフォーカスしています。

そのために・・・


楽しく運動
マメにしているのはスロージョギングのみ
テニス壁打ちも4月から始めます。(と、自分に誓う)

ビタミン・ミネラルをしっかり摂ること

そしてファスティング

今回は仕事の都合などもあり、正味4日半です。

お医者さん、ファスティングのプロのフォローありのグループファスティングなので、安心感があります。

開始2,3日前からカフェイン、アルコール、グルテン(小麦)カゼイン(乳製品)を摂らないようにします。これを4Fと言うのだとか。

私はもともと、グルテンは完全にフリー、アルコールとカフェインも殆ど摂っていないので、これは楽々でした。これ以外に、動物性たんぱく質、砂糖も控えていきます。

 

ファスティング=断食とはいえ、水しか摂らない。ではなく、酵素ドリンクを飲んで血糖値は下がり過ぎないようにコントロールしていきます。身体に負担をかけず、ファスティングのいいとこどりをします。ここが守りのファスティングですね。

 

今回はそれ以外にもタウリンアミノ酸、梅干し、マグマソルト(塩)、個人的に人参養栄湯も適宜摂ります。

 

ファスティング前後で血液検査もする予定なので、身体にどんな変化が起こるのか、かなり楽しみです。自分の身体で実験するのが好きです。

 

良いイメージを持ては、その通りになる。

細胞がきれいに生まれ変わるイメージを持って過ごします。

< 後半に続く>

子どものかんしゃくと低血糖

小学校入学前

9歳の次女についての経験談です。

次女は次女らしく、あまり手のかからない赤ちゃんでした。

生まれてから1か月間は、まるでタイマーをかけているかのごとく、3時間ごとに目を覚まし、サクッとおっぱいを飲み、また一人ですやすやと眠り、どんなにうるさくてもマイペースで眠っていました。耳が聞こえていないのではないかと心配したほどでした。

 1か月を過ぎると昼間はかわいい顔を見せてくれましたが、夜はだんだん長く眠るようになり、ほっておいた方が良く寝てくれました。

 そのうち人並みに自我も芽生えてなかなか頑固な子になり、保育園時代は手を焼くことも多々ありましたが、「普通」の範囲内だったと思います。

 

病的な癇癪が始まった

ところが小学生になった頃から癇癪が目立つようになりました。暴言を吐いて暴れます。通りの向こうまで聞こえるくらいキーキーギャーギャーわめき続けます。姉とも毎日喧嘩をするのですが、もちろん手も出ます。理由も良く分からず、殆ど言いがかりでした。どこに地雷が転がっているのか分からず、家族じゅうピリピリしていました。

 叱ったり、なだめたり、いろんなことをしてみましたが、こちらの話を聞けるような状態ではありませんでした。

しばらく放置して収まってから、何に怒っていたのかを聞いても本人もよく分からないようでした。

学校では特に問題なく、発達に問題があるわけではなさそうでしたが、「お医者さんに相談した方が良いのではないか?」とだいぶ悩みました。

 最初の頃は保育園から小学校に上がったストレス、特に学校で「いい子にしなければ」と思い過ぎるようなところがあったので、そのせいだろうと思っていました。ところが夏休みに入ってさらに悪化しました。市の電話相談やスクールカウンセラーにも相談してみましたが、解決の糸口はありませんでした。

 そのうち気が付いたのは、朝食前や、夕方に特に癇癪が起こりやすいということ。

 もしかして、低血糖?と思いました。

朝ご飯とおやつを変える

血糖値は目に見えるわけではないので勘になりますが、低血糖になりにくいように、できることを始めました。

まず朝ご飯を変えました。

以前の朝ご飯は、食パン、バター、牛乳(大人は紅茶)でした。私の実家の朝ご飯もそんな感じです。食パンはたまにチョココロネだったりしました。次女は私の作るチョココロネが大好きだったのです。朝はついつい、子どもの好きなものを食べさせてあげたいと思ってしまいます。

でも、その頃7年経営したパン屋を辞めたことでパンも買うようになり、甘いパンを食べる習慣はなくしました。私と長女はご飯か米粉パンです。朝食のマイルールは、

 

*甘いものは食べない

*繊維質の入ったお味噌汁またはボーンブロスの野菜スープを用意する

*炭水化物だけでなく、たんぱく質も摂る

*飲み物は水か麦茶

 

朝に甘いものを食べると、血糖値が急上昇します。急上昇した血糖値は下がり方もきつくなります。この時に血糖値を上げるために、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンなどのホルモンが出て、気持ちが乱れます。空腹感もより強くなります。また食べた時に急上昇し、激しいアップダウンを繰り返すことになるようです。朝食改革は家族全員にとって良かったと思います。

 また子どもは大人と比べると肝臓も小さく、筋肉量も少ないので、エネルギーをたくさん蓄えることができないので、食事と食事の間が長いと、血糖値が下がりやすいのです。

 1年生の時は学童だったので、おやつは市販のお菓子が多かったようです。学童をやめてからは学校から帰ってきた時、習い事から帰ってきた時などにすかさず小さめのおにぎりを食べさせるようにしました。余裕があればシュウマイやチヂミなどの日もあります。

 気が付いたら、激しい癇癪は落ち着いていました。検証のしようもないので、低血糖が原因だったのか、食事でそれが改善できたのか?それは分かりませんが、問題が解決したので、この習慣は続けています。

 落ち着いた後のことですが、暑い日に1日中外で遊んでいて、水分補給が足りずに脱水になってしまい、食事がとれずにぐったりしてしまって病院に行ったことがありました。その時はなんと血糖値が45㎎/dlでした。点滴をしていただき、すぐに元気いっぱいになりました。

 血糖値が60㎎/dl以下で冷や汗、動悸、震え、血糖値45㎎/dl以下で眼のかすみ、頭痛、眠気、30㎎/dl以下は昏睡なので、危なかったと思いますが、いとも簡単にそこまで下がってしまうのです。次女は特に低血糖になりやすいのかもしれません。

 

 個体差と遺伝子と栄養

次女は9歳になった今でも、よく怒っています。私は愛情を持って?タスマニアデビルと呼んでいます。特にストレスを感じている時はすごいです。そういう傾向のある子なのだと思いますが、病的ではなくなりした。

 

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2つ上の長女はあまり癇癪をおこしません。赤ちゃんの時は四六時中おっぱいを飲み、一人では寝てくれない普通に手のかかる子でした。長女は長女で、全く別の特徴があります。姉妹であってもかなり違います。

 感情や問題行動は心だけの問題ではありません。体内の代謝によってできる神経伝達物質やホルモンのなせる仕業です。遺伝子や栄養が大きく関わっているはずです。そう考えると、手に負えない子どもに対するアプローチも少し変わってきます。心に寄り添うことも大事ですが、心身を育てる日々の食事はつくづく大切だなあと思います。

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 ちなみに、紅茶とトーストとマーガリンの朝食を50年以上続けている両親は、81歳と78歳ですが、アチコチ痛いと言いながらもピンピン元気でスポーツを楽しんでいます。幼い頃は、栄養も十分ではなかった世代です。添加物なんて全然気にしていません。ただ、夕食には毎日母が野菜たっぷりの美味しいご飯を作ってくれていました。両親を見ていると、健康を考えるあまり、ストイックになり過ぎるのも良くないと思わせてくれます。